『陰陽師 龍笛ノ巻』
「晴明よ、おれも、おまえも散る桜だ」 ― 「呼ぶ声の」(文春文庫p.178〜p.180) |
・・・何だか引用しているうちに恥ずかしくなってきた。もう一生やってなさい、この馬鹿ップルめ。晴明ってば、博雅に真っ直な 兄ご登場、と、なかなか華やかな一冊。どのお話も読み応えがあって、よかったです。 |
| 怪蛇 |
| 二人の公達の屋敷で起こった、蛇と奇妙な老人に纏わる怪異。 |
首 |
| 一人の女を巡る二人の男の恋の鞘当てから来る戯事が、恐ろしい怪異を引き起こしてしまう。 |
冒頭、鮎を上手に食べられて、大得意っな博雅が、無性に愛らしいのです。でも、犬の肉を貪り喰う首たちを見て、「哀れ」と思え ちゃう博雅の精神的な骨太さというのも相当なもんだ・・・。 |
むしめづる姫 |
| <出典> 『堤中納言物語』 |
| 常の女のように身を飾ることをせず、虫を愛でる変わり者の姫、露子。彼女の元に、ある日奇妙な毛虫が持ち込まれる・・・。 |
孵化した黒丸のビジュアルって、SFチックですね。松本零士御大とか故石ノ森章太郎氏の作品に出てきそうな感じ。 |
呼ぶ声の |
| 船岡山の桜の下で琵琶を奏でた藤原伊成が、眠りの病に取り憑かれた。彼の身に一体何が起きたのか。 |
飛仙 |
| 仙丹を作ろうとして失敗し、仙人になり損なった老人の、可笑しくも、どこか哀しい物語。 |