蘆屋道満
伝説 |
生没年不詳。平安時代中期の在野の陰陽家。実在の人物かどうかは不明。 文献に登場するのは、『古事談』や『宇治拾遺物語』の藤原道長を呪詛して晴明に阻まれるという話が最初でしょうか。ただ、ここでは「播磨の 道摩法師」としてしか登場しないようです。稀代の陰陽師安倍晴明の宿命のライバル「蘆屋道満」が成立するのは、どうやら近世になってから、 浄瑠璃『蘆屋道満大内鑑』と同名の歌舞伎辺りからのような印象がありますが。 |
『陰陽師』 |
何しろ晴明の宿命のライバルとして創出された人物なので、浄瑠璃や歌舞伎を元祖として、大抵の晴明物では、バリバリの敵役、悪役ですが、 いるのは『宇治拾遺』には老僧として登場することに準拠したものでしょうか。なら、途中から僧形でなくなるのは何故なんだろう。 |